TWICEやITZY、Stray Kidsなどが所属するJYPエンターテインメント(以下、JYP)が、環境への悪影響を減らすため、アルバムのデジタル化を開始する方針と発表しました。
8月3日にJYPの公式YouTubeで公開された『2021 JYP ESG REPORT』では、JYP創設者のパク・ジニョン(J.Y. Park)が登場。
動画内でパク・ジニョンは「JYPはK-POPに携わる企業として初めて”*RE-100”を実践しました」「RE100は事業に必要なエネルギーを全て再生可能なエネルギーで賄うという環境イニシアチブです」と、JYPが環境保全のため、様々な試みをしていることを説明。
*RE-100とは:事業活動によって生じる環境負荷を低減させるために設立された環境イニシアチブのひとつ。事業運営に必要なエネルギーを100%、再生可能エネルギーで賄うことを目標とする(出典:ウィキペディア)
続けて「最近はエコな方法でCDに替わる何かを見つけるために、様々なアイデアを生み出す努力をしています」と明かしました。
さらにJYPが今月9日に公開した『環境影響低減活動報告書』では「現在、プラスチックに替わるデジタルベースのアルバムを準備しています」と、アルバム購入した際に発生する廃棄物を減らす意向を発表。
報告書には「今後、アルバムを購入する際は物理的なフォトカードのみを提供します。そのため、楽曲やビハインド映像、歌詞カードやフォトカードなどは、QRコードやNFCなどの技術を利用したデジタルコードを提供する予定です」と、環境に配慮したデジタル化を進めていくことを公開しました。
また、フォトカードは環境によりよい方法で生産し、アルバムやアーティストのグッズなどについても「梱包材を最小限に抑え、環境に優しい素材を積極的に活用していきます」と明かしています。
しかし、デジタルのみの販売に移行する時期は明かしておらず、TWICEの11thミニアルバム『Between 1&2』は従来のアルバム形態(CDがはいった状態)でリリースされる予定です。
このような環境に配慮した動きはJYPだけなく他の事務所も実践しており、2022年5月にはISTエンターテインメント所属のVICTONが従来のアルバムに加えて、フォトカードやステッカーなどの特典のみを発送するデジタルアルバムを販売。
さらに最近では、HYBEレーベルもWeverseアルバムバージョンと題し、SEVENTEENのアルバム『Sector 17』『Face the Sun』、NewJeansのアルバム『NewJeans』をCDが入った従来のアルバムと特典のみのデジタルアルバム両方の形態で販売しています。